廿日市商工会議所が、ハワイのコナ-コハラ商工会議所との姉妹提携をきっかけに、コナで開催されているアイアンマン・ハワイをヒントに構想。2年半の準備期間を経て廿日市市制20年記念事業として、この年6月17日に第1回大会が開催されました。
世界遺産の嚴島神社大鳥居横、西松原をスタート。瀬戸内海を泳ぎ、廿日市市街から中国山地をバイクで駆け抜けフィニッシュは吉和のウッドワン美術館。高低差900mという過酷なコース設定に、海外招待選手からは「こんなコースを考えるなんて、日本人はクレイジー!」といった声も。初年度の登録選手は297名でした。
競技役員やボランティア、警備員、医務員ら総勢2000人が選手をサポート。特に地元住民、生徒たちが積極的にボランティアとして参加。選手とともに参加したすべての人が感動を共有しました。
スタートを嚴島神社大鳥居下からのフローティングに変更した第2回大会。類い稀なハードコースとも相まって、トライアスリートの間でも徐々に話題に。ハイレベルな国際大会に育てたいという実行委員会の思いも実り、全国からレース経験の豊富な選手が集結。第2回大会は登録選手約360人に急増しました。
第1回大会の経験を生かし、運営スタッフやボランティアの配置などを徹底的に検証したことにより、さらにレベルの高い大会運営が実現。沿道では6万人の市民が声援し、テレビでの特別番組がこの年からスタートしました。
競技参加のすそ野を広げるために、スイム、バイク、ランの3種目を3人でつなぐリレー部門を新設。個人の部313名、チームリレーの部34チーム、計102名が豪雨の中スタートしました。
また昨年大会にボランティアで参加し、アスリートの姿に感動した小学生が書いた作文「二十歳になった自分へ」が作文コンクールに入賞し話題になったのもこの年でした。
『地域・スポーツ振興賞』は、経済産業省が所管する「社団法人スポーツ健康産業団体連合会」によって創設された賞で、スポーツを通じて地域振興に貢献した団体・グループを表彰するものです。選考基準は、スポーツを通じて地域振興に貢献しているか、地域住民が積極的に参加できる仕組みがつくられているか、事業の内容及び活動が健全であるか、地域の内外を問わず交流や連携が行われているか、継続的な活動が行われ将来の発展性が見られるかの5点。本大会はその功績を認められ、優秀賞をいただきました。
大会実行委員会を立ち上げた直後に東日本大震災が発生。大会自粛も検討されましたが、「こういう時だからこそ内外に元気を発信すべきだ」との声が多く寄せられ、予定通り開催。この年には、これまでの大会の実績を認められ、日本商工会議所「きらり輝き観光振興大賞」奨励賞を受賞しました。
廿日市市が木のまちであること、コースが木とのかかわりが深いことなどから、多くの人に親しみを込めて呼んでいただけるよう、愛称を「ウッドマン」に決定しました。
第5回大会を記念して元広島東洋カープ選手で「鉄人」と呼ばれた衣笠祥雄氏が「ウッドマン名誉大使」に就任し、トークイベントを行いました。
個人306名/リレー74組(222名)の合計528名の選手が集結し過去最多となりました。
男子1位・女子1位の選手には、ハワイ島コナで行われるラヴァマン・トライアスロン大会にご招待しました。
募集が個人の部380名、チームリレーの部70組に対し、個人の部が451名、チームリレーの部が102組と定員オーバーとなり、はじめて出場枠の抽選を行いました。
「是非ボランティアに参加してみたい」という声に応えて、ボランティアの一部を一般公募。廿日市市内外から登録され、総勢2,000名を超えるボランティアは過去最大規模となりました。
大河ドラマ「平清盛」の影響で、広島県内が清盛一色となった2012年。大会の告知広告にも、ブームにあやかったイラストを採用しました。清盛が築いた壮大な海上社殿をバックに、清盛に扮した湯﨑広島県知事と眞野廿日市市長、そして、ウッドマン名誉大使の衣笠氏が登場しました。
ボランティア同士、またボランティアと選手とのふれあいを目的に、フィニッシュ会場のクヴェーレ吉和内に初めて開村。感動のフィニッシュを共に体感しながら、飲み、食べ、語り合うために、飲食ブースも設置しました。
今大会より日本トライアスロン連合(JTU)公認の大会として開催されることになりました。併せてエイジランキング対象大会となり、ランキング上位を狙う有望選手の参加が増えました。競技、運営面でのJTUのサポートと共に、世界的に注目を集めるスポーツ大会へ向けて、新たな一歩を踏み出した年でもありました。
広島県内から参加の選手は3年前に比べて1.5倍、廿日市市内からはなんと2倍近くにも。過酷なレースにも関わらず、地元に密着したスポーツ大会として、しっかり定着してきました。
この年のPRポスターには、「広報はつかいち」2012年7月1日号特集記事に掲載された写真を採用しました。この特集記事は広島県広報コンクール「組み写真の部」で最優秀賞を受賞、全国大会でも入賞を果たしました。本大会を中心とした活動は、スポーツ以外の分野にも徐々に広がりを見せています。
今大会より「個人の部」「リレーの部」に加えて「エリートの部」が新設になりました。
これは、「2014年日本トライアスロン連合強化指定選手」または「JTU加盟団体からの推薦選手」に参加資格があるもので、エントリーは14名。この年は、JTUが強化指定選手を決める選考大会となったため、トップ選手たちによる見ごたえのあるレースとなりました。
2014大会からスイムスタート会場が西松原地区に戻りました。選手はスタート準備会場から嚴島神社の回廊を通り、本殿で祈願・お祓いを受けてスタート会場へ向かいます。レースの無事とともにアスリートのみなさんは世界遺産嚴島神社で何を祈願して過酷なレースのスタートを切ったのでしょうか?
2014年まで「個人の部」「リレーの部」は、申し込み先着順で出場選手が決定していましたが、この年から、選手の記録も考慮して選考されることになりました。また女子「個人の部」には、過去最多の47選手がエントリーし、かつてない激しいレース展開となりました。